毎日の除菌・消毒作業に
飲食店や宿泊施設、小売店や他接客を伴う職種ではアルコールなどを使用した除菌や消毒作業が毎日の業務となっています。アクリルプレートは現在主流のレーザーカットにより切断すると、断面がクリアで綺麗な反面、熱による素材の変質によりアルコールなど揮発性の高い薬品を使用するとひび割れが発生する事があります。本製品「フリーカットアクリルプレート」では切削によりカットを行っている為変質しにくく、アルコールなどの薬品に対し素材の状態と同等の耐久性を持ちます。
切削カットとレーザーカットの切断面比較
透明アクリルプレートを、同じサイズで切削カットとレーザーカットしたプレートを消毒・除菌に使われる無水エタノールに1時間漬け込み切断面の比較を行いました。
レーザーカットした方は10分少々でひび割れが発生しますが、切削カットした方は1時間経っても切断面に変化は起きません。
この後さらに24時間漬け込みましたが変化する事はなく、先に塗料が剥がれ始める状態になります。
切削カットのプレートは変質が起きにくく、プレート素材とほぼ同等の耐久性を持つので日常的になる除菌・消毒作業に有効です。
彫刻加工による高品質なアクリルプレート
アクリルプレートを物理的に彫り込む「彫刻加工」により表示される文字などの耐久性が高く、さらに彫刻面が背面となり透明アクリルにより保護されている為、削られるなどして彫刻内容が消えてしまう事がありません。
利用シーン
耐久性が求められる場所へのラベルシールの利用や、市販のプレートでは目的に合う物が見つからない場合など、形状・サイズを自由に指定できる「フリーカットアクリルプレート」をご購入いただくことで、様々な場所でご利用いただく事ができます。
●材質 : 裏面白色アクリル板 または 裏面黒色アクリル板
●加工 : 裏面彫刻・表側C面取り加工・彫刻部色入れ
●彫刻色 : 枠下の全12色から選択可能
●最小サイズ : 1cm × 3cm以上 または直径2cmの円を内包する形状
●価格 : 7,700円(税込み)
●送料 : 全国一律 550円(税込み)
●ご注文方法 : メニューの「ご注文方法」をご覧ください
彫刻色 全12色
彫刻色は加工前のA6判全面に対して1色指定いただけます。
彫刻色は下の全12色となります。
※ホワイトプレートに白色。ブラックプレートに黒色は指定出来ません。
加工オプション
加工範囲拡大 (基本料+追加面数×7,700円)
通常A6判サイズまでのところ、最大でA4判サイズまで拡長可能。
・短辺側に2面結合 (302mm × 105mm)
・長辺側に2面結合 (148mm × 215mm A5判相当)
・4面結合 (302mm × 215mm A4判相当)
拡張されることでドアプレートなどで幅302mmまでの大型のプレートを作成することができます。
※A6判を2枚または4枚カットするため、サイズが5mm拡張されます。
彫刻色入れ追加 (2色目550円(税込み)/面 3色目550円(税込み)/面)
通常1色のみの指定となる彫刻部への色入れを最大3色まで追加可能。
対象は切り出されるプレート単体ではなく、プレート全面を1面として加算されます。
※上の結合オプションを適用された場合は、拡張された面に2色目が乗っていなくても拡張された面分の価格が加算されます。(4面結合で2色目のオプションを付けた場合、550円×4で2,200円かかる計算になります)
裏板追加 (2,200円(税込み)/面)
プレートの裏側にホワイトまたはブラックの裏板を追加します。
裏側は剥き出しとなり、彫刻内容が反転した状態で丸見えとなるため、名札やキーホルダープレートなど、裏側が目に付く利用の場合に有効なオプションです。
※裏板を追加した場合は裏面側も面取り加工を行います。
名札用クリップ (55円(税込み)/個)
安全ピン付きで予め両面テープが貼り付けられたクリップです。
名札として利用される場合はこちらのクリップを必要数量分ご依頼下さい。
クリップ部分は樹脂製と金属製の2種類があり、衣類などの損傷の心配が少ない樹脂製か、不意に外れにくい金属製のどちらかをお選びいただけます。
※裏板追加オプションを適用されている場合、クリップ嵌め込み用の溝加工を行います。
※※土台部分は約15mm × 24mmのサイズです。名札として利用される場合はこれ以上の幅を確保しないと土台部分が名札からはみ出すのでご注意下さい。
■ ご注文方法 ■
お手軽に テンプレートから簡単注文
「ネームプレート」「キーストッカーセット」「名札」など、一般的によく使われるプレートをA6判の中に並べた各種テンプレートを各種ご用意しています。
彫刻内容を指定いただくだけですぐにご注文頂けますので、形状・サイズを1から作る事が難しい場合はこちらをご利用下さい。
※名札タイプをご注文される際は、必要に応じてクリップと裏板追加のオプションをご注文ください。
テンプレートからのご注文方法
・上記A~Hまでのテンプレートをご利用いただく場合、ご希望のテンプレートと内容を記してご依頼下さい。
<テンプレートG フルサイズ名札をご注文の場合>
○ホワイトプレート
○テンプレートG
○1行目 6mm角 組織名:アクセントプラス
○2行目 4mm角 英表記:NISHINA KAZUYASU
○3行目 10mm角 氏名:仁科和康
○彫刻色 1-黒 ライン部分 3-緑 (※2色目の指定は追加料金が掛かります)
○未使用プレート:不要 (彫刻無しの白板での切り出しも可能です。未使用分を後日再加工する事は出来ません)
以上の情報を枚数分記述し、メールなどでお送り下さい。
・使用される書体は特に注記が無い場合、「彫刻書体」を使用します。
・彫刻文字の加工位置は、通常センタリング処理を行います。
・使われる文字によって配置可能文字数が増える事があります。
・一部の文字は後述の彫刻書体を選ぶことが可能です。
■ 形状・サイズを自由に決めるご注文 ■
STEP1 目的に合わせて形状・サイズを決める
・縦横問わず1cm × 3cm以上または、直径2cmの円を内包する形状をカットする事が出来ます。
・パーツとパーツの間は5mm以上空けます。(刃物の通り道とパーツを保持する骨部分が必要な為)
・特に指示が無い場合はパーツの角部分は半径1mmの丸め加工を行い、不意のケガをしにくくする処理を行います。(不要な場合は「角処理不要」と指示を入れていただく事で、角部を鋭角のまま処理する事も可能です)
・簡単に作図できる専用方眼紙も用意していますので、こちらをダウンロードしていただく事で作図の補助としてご利用いただくことができます。
STEP2 彫刻内容を決める
・彫刻加工とは、直径0.4mmの刃物を用いて対象に文字の形状を彫り込む加工方法です。
※4mm×4mmの枠の中に「轟」という文字を彫り込んだ場合、「轟」を構成する横棒の数が10本ある為、0.4×10で4mmとなり塗りつぶされた■のようになってしまいます。この状態を「潰れる」と言います。
・彫刻範囲はプレートの外形から1.5mm内側のエリア内になります。
(横30mm×縦10mmの場合、横27mm×縦7mmまでの範囲内、6mmサイズの文字であれば4文字まで)
・書体は通常「彫刻書体」で、文字サイズは縦・横6mmの正方形(「轟」の文字がギリギリ潰れないサイズ)を基準に配置します。
・文字を構成する横線が6本以下(「諏訪」など)の場合、縦・横4mmサイズで指定いただく事も可能です。
STEP3 色を決める
・彫刻部に入れる色を1色指定する事が出来ます。
0-白 1-黒 2-青 3-緑 4-オレンジ 5-赤 6-黄 7-茶 8-水色 9-黄緑 10-紫 11-ピンク
※ホワイトプレートに白色。ブラックプレートに黒色は指定出来ません。
STEP4 加工内容の確定
・STEP1~3までに決めた内容をメールまたはFAXでお送り下さい。
<注文可能な最小サイズのプレートを依頼する場合>
○ホワイトプレート
○サイズ:横30mm 縦10mm
○枚数:10枚
○文字サイズ:4mm
○文字の向き:横書き
○彫刻色:1-黒
○内容 1枚目:室内換気扇
○2枚目:窓側蛍光灯
○3枚目:入口蛍光灯
○4枚目・・・
○10枚目
・上記のように必要事項をご記入の上、メールまたはFAX(STEP1でFAX用紙のダウンロードボタンができます)をお送り下さい。
・サイズの書き方は縦横どちらでも問題ありません。文字の向きが重要となりますので必ず指示を入れて下さい。
・ご注文をいただいてから加工前のイメージデータを作成しますので、そちらをご確認の上ご入金いただいた段階で最終的なご注文の完了とさせていただきます。
※A6判に加工可能領域が残ったとしても、後日その部分だけ再加工することは出来ませんのでご注意下さい。
■ 高度なご注文方法 ■
フリーカットアクリルプレートでは、縦横問わず1cm × 3cm以上または、直径2cmの円を内包する形状であれば、星型やハート型などの複雑な形状や穴開け加工といった詳細な加工指示や、プレートを用いる場所に合う趣の書体を選ぶなど、より高度に自由な形状でご依頼いただく事が可能です。
書体(フォント)を選ぶ
フリーカットアクリルプレートでは、「工業彫刻」という加工方法により文字をプレートに彫り込みます。
工業彫刻加工は、サインペンなどで紙に文字を書くことをドリルでプレートに文字を彫り込む事に置き換えた、とてもアナログ的な表現方法となります。
文字を紙に書くとき、使用するペンの種類によって書ける文字の小ささの限界が異なることと同じように、書体によってそのディテールを表現するための最小サイズが異なる為、それぞれの書体を表現するための基準サイズを書体ごとに設けています。
文字サイズの基準
・彫刻には直径0.4mmのエンドミルを使用します。このため4mm角のエリアに10本の線を引くと真っ黒に塗りつぶされてしまう計算になります。TV番組でネタにされた事もある、長野県外の方が「諏訪」と書かれた車のナンバープレートを遠目に見ると「■■」と黒い■に見えてしまう。と言われる線の密度の高い「諏訪」を表現できるサイズと、さらに線密度の高い「轟」という文字の2種類を元にサイズの割り出しを行っています。
・文字サイズを選ぶ際には、実際に使用する文字を構成する線を確認していただき、横線の数が6本までの「6本基準」と、横線の数が10本までの「10本基準」を基本としてお選び下さい。
・文字の印象でサイズを決めると、意外なところで文字潰れが発生する事があるのでご注意下さい。
(例 要素数の少なそうな「図書室」が潰れ、要素数の多い「職員室」は問題ないなど)
文字枠の配置
・「6本基準」または「10本基準」の寸法値を参考に、プレート内の加工可能範囲内に配置します。
(例 横3cm 縦1cmのプレートに、6mm枠の文字を配置した場合)
・枠と枠の間は、サイズに係わらず0.4mmほどあける事を推奨します。文字によっては隣り合う文字がくっついてしまう事があります。
※書体によっては使用する文字により枠からはみ出る事があります。
書体の拡大
カットされるアクリルプレートのサイズに応じて書体のサイズを拡大する事が可能です。
それぞれの基準サイズを元に、0.1mm単位で指定する事が可能です。
「F-07 琺瑯看板体」のように、縦横の比率が違う場合は数値の大きい方(横方向9.6mm)を基準に拡大して下さい。この場合、縦の10.7mmは小数点第2位の端数が出ますが切り捨てます。
※「F-01 彫刻書体」は他の書体と違い、唯一大きさによる”線幅”が変わらない書体です。大きくしすぎると線と線の隙間が大きくなりすぎるのでご注意下さい。
使用可能書体(フォント)一覧
フリーカットアクリルプレートでは、下の一覧にある書体を指定していただく事が可能です。
水色のエリアと緑色のエリアの2色でそれぞれ「横線6本基準」「横線10本基準」のサイズを表しています。
配置される際は、「~本基準」を取り囲む数値を当てはめて割り振りを行って下さい。
それぞれのエリア内の「諏訪轟」は、それぞれの基準で加工した際のシミュレーション結果になります。文字の崩れ具合などの参考にして下さい。
「F-01 彫刻書体」は本製品のもっとも標準的な書体で、一番小さいサイズで指定して頂く事が可能です。
また、かな・英数字に限りますが、3mm角の設定があるのでルビやふりがななどにご利用頂けます。
(濁点・半濁点・句点は潰れますが、画像のとおりぎりぎり視認が可能です)
Embassyは英数専用の書体で、小文字は文字の前後で隣合う文字と繋がります。
英字の小文字は下側への突き出し量が多く並ぶ文字列によってはバランスが崩れる事があります。
CADデータによる作図
CADデータについて
・CADデータはDXF形式のみ受け付け可能です。
・Illustratorなどのデザイン系のアプリケーションを利用してDXF形式に変換する場合、正常に認識出来ない場合があります。
曲線について
・Illustratorなどのパス機能や、ベジェ曲線、スプライン曲線などの二次曲線は正常に認識する事が出来ない為ご利用頂けません。
・ハートなどの形状を作図する場合、全て“正円弧”を用いて下さい。
・複合する曲線は、接円編集によって結合すると滑らかに作図する事が出来ます。
図のようにハート形状を切り出す場合、片側3つの円弧で構成され、左右で6本、上下の2本を足して8本で構成されています。
角処理について
・フリーカットアクリルプレートはエンドミルという工具を用いて切削加工により切り出しを行います。この為外径側の角部分は全てが半径1.5mmのR形状となります。
・三角形の60度や四角形の90度はもちろん、図1の五角形のように角度が180度以内であれば全てそのまま角のまま切り出す事が可能です。
・図2の星形のように頂点同士を結ぶ線が内側に折れるなど、180度を超えてしまう場合はその部分に半径1.5mmの丸め処理が入ります。
・図3のハート型にストラップ用の穴開け処理を行う場合など、円弧と円弧の結合のため角度として表すことは出来ませんが、そのままでは正常に加工をすることができませんので、半径1.5mmの接円を描くなどして作図をして下さい。
穴開け加工について
・縦横問わず1cm × 3cm以上または直径2cmの円に加え、さらに穴開けをする為の領域がある場合に穴開け加工を行う事ができます。
※最小サイズである外径1cm×3cmの中に穴開け加工を行う事は出来ません。
・穴開け加工は外径から5mm以上(推奨)空けた場所に、直径3mm以上から指定する事が可能です。
・外径からの最小距離は2mmまでとなりますが、加工形状や長さによってはお請けできないか、構造的に脆くなる為非常に壊れやすくなりますので、予めご了承下さい。
・文字などの彫刻エリアは、穴開け部分からも1.5mm以上離す必要があります。
図のように、最小加工範囲(φ20mmの部分)に掛からなければ最小幅2mm(推奨5mm)を残した穴開け加工を行えます。
罫線または線彫りについて
・彫刻される文字以外に、枠線や下線などを自由に彫り込む事が可能です。
・線の最小幅は0.5mm。最大幅は1mmとなります。
・線を敷き詰めて広い範囲を”塗りつぶす”事は出来ません。
・加工範囲は文字と同じく外枠から1.5mm以上内側の範囲内となります。
直線、円弧など2要素以上複合する形状の場合、外径の角処理と同じように角部分に半径0.25mmの丸め処理が入ります。外径と違い線彫りの場合は角度が180度未満となる場合に丸め処理が入ります。
円周上の文字配置について
彫刻文字は縦横の直線配置だけでなく、円周上に配置する事も可能です。
<外周40mmの円形プレートに文字を配置する場合>
・文字を配置出来る範囲は、他と同じく外周から1.5mm以上空ける必要があります。
・文字サイズ6mmの文字を配置する為に内周に直径26mmの円を描きます。
円周長の計算(必ず内側の円で計算する) 26 × 3.14 = 81.64
円周上に配置出来る文字数を計算 81 ÷ 6 = 13.5
円周上に配置出来る最大文字数 13文字
1文字あたりに割り当てられる角度計算 360 ÷ 13 = 27.69度
(このままでも問題はありませんが角度に端数がでてしまう為、このプレートでは360度で割り切れる12で割って1文字あたりの分割角度は30度としました。文字数がきっちりと決まっていて、円周上に均等配置をしたい場合は割り切れる数になるように調整して下さい)
・上記のような計算を経て文字数の割り出しを行って下さい。実際には間隔が広めに開いてしまうので、文字を配置する段階で適度に詰めさせて頂きます。